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知られざる真実―勾留地にて―
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・植草 一秀
[ 単行本 ]
【イプシロン出版企画】
発売日: 2007-08
カスタマー平均評価:
4.5
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参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )

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| マーケットプレイス
新品価格: 1,890円〜
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・植草 一秀 ・植草 一秀
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- カスタマーレビュー -
応援したくなります。 自身の無知を嘆く、そんな心境になりました。また、植草先生の優しさ、そして強さが全編に溢れているようです。先生のおっしゃる通り、ペンは剣よりも強くなければいけない。自然にそう思えました。先生は自身を何度損なわれたと表現されていました。どうして真面目に仕事をしている人が損なわれるのでしょう。どうして問題を問題として提起する方が損なわれ、生活する権利すら奪われるのでしょう。それの答えがきっとあるのではないのでしょうか。
いいです、いいんですけど この人のことは痴漢疑惑に関係なく応援していました。
しかし、留置所で書いたせいか、ちょっと精神的に弱ってるかな、という感じが文章に出ている気がしました。小泉政権批判、竹中氏の責任追及など、逮捕前とは違ってどうも牙が抜けてしまったような弱い感じがします。
きっと爆弾レベルの情報をお持ちでしょうから、またぶち込まれるの覚悟でもっと激しく露骨な情報を提供してほしいなと思いました。
まあ連載エッセイ?の単行本なんで書下ろしとは違うのはわかっているんですが。
日本の黒歴史 もともと、私は反自民ですので郵政解散の時もただ反対していただけでしたが、
小沢前代表の西松事件による国策捜査に疑問をしていたときに
植草さんのブログを見てこの本を知りました。
あまりに濃い内容の為、この本を読むには相応の「気合」が必要です。
あと、2007年頃までの話ですので最新の情勢に未対応なのが残念です。
(肩の力を抜いて読むのなら、「売国者たちの末路」をおすすめします
最新の情勢にも対応しています)
しかし、郵政民営化,改革の「闇」をここまで暴いているのは類をなく、
その為に植草さんは「罠」にはめられたのです。
まともなレビューは他の方々が書いて下さっていますので、
私がアニメ的にこの本の内容を端的に書きますと
(機動戦士Ζガンダム最終回より抜粋)
??????????
植草さん「あなたはいつも傍観者で、人をもて遊ぶだけの人ではないですか!」
竹中平蔵「私にはそういう資格がある!」
植草さん「その傲慢は人を家畜にする事だ!人を道具にして!」
竹中平蔵「子供が、ほざくか!」
植草さん「それは、一番人間が人間にやっちゃいけないことなんだ!」
竹中平蔵「どうしたんだ? 私の知らない新兵器か?」
植草さん「わかるまい、経済(政治)を手段にしている竹中には!この本を通して出る力が!」
竹中平蔵「ふん、力だと?」
植草さん「そうだ!」
植草さん「みんなの力を貸してくれ!」
竹中平蔵「自、自民なぜ動かん!」
植草さん「ここからいなくなれ!」
??????????
小泉・竹中の政策はまさしく、今までの「日本の黒歴史」であり
この本でこの郵政民営化の「闇」をもっと知ってもらたいです。
もう一度、公の場で対決するべき 私は、植草先生の贔屓ではありません。
しかし、本書に書いてあることはどれも
納得でき、腑に落ちました。
もちろん、本書の内容をすべてそのまま
鵜呑みにして感情移入して言っているの
でもありません。
マスコミの報じられるものは、時間や量
は膨大でしたが、説得力に欠けます。
植草先生ほどの成功者がもしマスコミが
報じてきたようなそのままの人であれば、
ここまできちんとした支持者が多くはな
いし、ここまで対決に意志を燃やさない
でしょう。
私はこの本を読んで、本当のこと、真実
を知りたい、と思いました。
部屋にアダルトビデオがあったとか、そ
んなこといったら私の夫も含めて、世の
男性の多くは該当しますけど。。。
おまわりさんだって、プライベートでは
ごく普通に風俗通っている人もいるじゃ
ないですか?
全部本当のことをとことん公開したら、
実はどちらが都合悪くなるのでしょうか。
国としては、早くこれを世論の興味から
外したいと思っていても不思議ではあり
ませんね。
でも、支持者の1人、副島先生とかは、
ちょっとやそっとで諦めなさそうですか
ら、期待したいです。
真実を追求するのは、人間の基本ですよ
ね。
必読の書 祖父の日記に、以下のような記述があった。
「他を深く軽蔑する心性に浮かれ、絶望した者たち
間接的に誰かを殺し、誰かに殺された者たち
怨念と虚栄心に苛まれ、信頼と憐れみに涙した者たち
言葉に見捨てられ、言葉に救われた者たち
彼らの顔を見よ
彼らの声を聞け」
祖父が他界したのは2007年の冬だった。
遺品には膨大な量の日記(六十年近い)があった。少しずつ耽読していった。
まさに同時期に「知られざる真実―勾留地にて―」を手に取り、熟読した。
当時、何とも言えない既視感を覚えたことを記憶している。
祖父は特攻隊員だった。後、数日で友のもとへ逝くはずだった。
終戦後、来る日も来る日も、亡き友からのまなざしに苛まれ、生死を彷徨った。
今あることへの恥辱を噛締め続けた。
晩年、温厚だった祖父が、小泉氏や竹中氏の振舞いに対して怒り狂った時、何が何だかよく分からなかった。当時のことを日記には、こう記述してあった。
「愛国も売国も皆同じ
煩悶無き者は皆同じ」
「怨念で培養されると道を誤る」
祖父が、結党時から使命のように支持し、愛し、憎んだ自民党。
あらゆる恥辱の中で躍動した自民党。
それが今まさに終わろうとしている。
祖父は警察官僚だった。
晩年まで、古い友人と勉強会を怠らなかった。
何気なくニュースを見ながら、「植草は冤罪だと思う」と教えてくれたのは、確か2005年の末だった。
時代は本当に変わる。変えられる。
天の時、地の利、人の和。
微明。
最後に。社会経験の乏しい学生の分際で、社会の、植草氏の何が分かろうかと思う。
それでも有権者の一人として出来る限りの行動をする。
植草氏に改めて信頼と憐れみを捧げる。
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アンダーグラウンド (講談社文庫)
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・村上 春樹
[ 文庫 ]
【講談社】
発売日: 1999-02
カスタマー平均評価:
4.5
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参考価格: 1,090 円(税込)
販売価格: 1,090 円(税込)
( 在庫あり。 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 1,090円〜
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・村上 春樹 ・村上 春樹
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- カスタマーレビュー -
真のサリン事件の記録であり、マスコミが放送しない被害者の方々の真実の物語 芥川賞作家の辺見庸氏と吉本ばななの父で著名な思想家の吉本隆明氏は地下鉄サリン事件が起こっては小説を書く意味がないと語り、辺見氏はその事件現場に出会ってますが、村上春樹氏をして60数名の被害者とそのご遺族の方々に真摯にインタビューする形でその真実の記録を後世に残させたのが本書です。
本書の内容は以下の村上氏の言葉に凝縮されているとおり、とても深いインタビュー集です。多くの方が本書を読み、オウム事件を他人事とせず、こちら側とあちら側の因果を考えるきっかけにして頂ければと思います。
「私は一人ひとりの人生に、また語られるひとつひとつの話に、あらがいがたく魅了された。人間というものは、人生というものは、じっと目を凝らしてみていくとそれぞれにこれほど奥の深いものなのかと、あらためて関心させられた。その深さに少なからぬ感動さえ覚えた」
そして、「1Q84」で鍵となる手を握ることの深い意味を知悉できます。
「世界の圧倒的暴力」と「作家の倫理」について 例えば、村上龍のようなタイプの作家ならこうやって取材しまくった後、何か物語を1つ作り上げ、あとがきに分かったようなことをさらっと書いてその話題を消化してしまうだろう。だが、サリンと阪神大震災というポスト・バブルの二大事件に、世界の持つ「圧倒的な暴力」(764p)を感じとった村上春樹は、これだけの圧倒的現実を前に生半可な物語をぶつける程、恥知らずでも迂闊でもなかった。だから、この仕事は出版社を説得してインタビュー集として企画された。(実際のところは、村上龍はサリンにも阪神大震災にも作家として戦いを挑まなかった。単順に書けなかったのだと思う。)
「でも言葉というのは無力なんだなとふとそのときに思った。でも作家である私は、それをたよってなんとか仕事を進めていくしかない。」(708p)
この仕事を通して作者が感じたマスコミへの反感と書く者の倫理、(我々の足元に広がる)世界の圧倒的暴力、(「ねじまき鳥クロニクル」で取材した)ノモンハン事件当時から不変の日本人社会のダメっぷり、等などは最後のあとがきに詳しい。この時代に文学小説に何か少しでも期待するものがある人は必読である。
やたら主人公が泣く村上春樹作品で僕はもらい泣きした記憶が殆ど無いが、このインタビュー集では何箇所か素直に涙が出た。オウム信者と対峙した続編も読んでみたい。
時間は流れるが… 1Q84を読んで、何故か無性にこの本が読みたくなって読みました。1Q84は私にはちょっとこんぐらかってしまったけど…。
一人ひとり地下鉄サリン事件で被害に遭われた方の証言が、ほぼそのままに載っているのですが、その方たちのそれぞれの体験も怖いし、そこから私が勝手に感じてしまったものも怖かった…。
私も読んでいる途中、なぜか太平洋戦争中の日本軍を連想してしまったし、また昨今おこっている無差別殺人事件を連想してしまった…。今まで全然違うものだって思っていたのに…。
いろいろと細々と思うところはあるんですが、地下鉄で被害あった人たちがいる場所の向こう側は普通どおり動いていた世界があるっていう絵が、頭の中に染みついて離れません…。
人間社会という薮の中の中の真実 地下鉄サリン事件に被害者として関わった人たちの口から語られた
物語がここにはあります。
出来るだけフィルターを通さないカタチで
その人その人の目の当たりにして認識したリアルの物語です。
結果論かもしれませんが
筆者である村上春樹氏は
この事件が持つ根の深さが尋常でないことを認識して
あえて
手間のかかるこのノンフィクションを紡ぎあげたのだと思います。
この事件を語るにはこの方法しか無い、のだと。
文末で作者は
この事件の来し方行く先を
自らの言葉で論じています。
それはまぎれも無く、村上さんが作家としてやろうとして来たこと
いわば作家としてのテーマそのものだと認識しました。
その文章は一言で言ってしまえば「深い」です。
深すぎる!
村上春樹氏がもつ人間の社会や心理を鋭く紡ぎ出す
その類い稀な才能に
もはや尊敬の念を禁じ得ません。
作品はもちろんのこと
作家としてのスタイルや生き方
そして
人間としての弱さや不完全さ
色々なものを鑑みてもそう思います。
いままでそれは単に自分自身と波長が合うからなのかと思っていましたが
どうやら
村上春樹氏は
好き嫌いで判断されるものではなく
人間として作家として一つの偉大な才能であるという認識になりました。
もちろん
天から与えられた才能ではなく、氏の不断の努力と探究心によって培われたものだと思うのです。
地下鉄サリン事件の「本当の恐怖」 村上春樹さんが地下鉄サリン事件の被害者たち
60人以上にインタビューしたものをまとめたものです。
「そのときに地下鉄の列車の中に居合わせた人々は、
そこで何を見て、どのように行動をとり、
何を感じ、考えたのか?」
ニュースで何度も伝えられた「地下鉄サリン事件」と
一人一人の家族や会社など多様なバックグラウンドをもった人々を
通して語られる地下鉄サリン事件。
数多くの「具体」を通して
地下鉄サリン事件の「本当の恐怖」に村上春樹が迫る。
巻末にある村上春樹のまとめとも言える、
「目じるしのない悪夢」
衝撃が強すぎるので、心の用意ができていない人は
控えたほうがいいかも?!
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刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史 (新潮文庫)
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・佐々木 嘉信
[ 文庫 ]
【新潮社】
発売日: 2004-11
カスタマー平均評価:
4
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参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 通常6〜9日以内に発送 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 700円〜
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・佐々木 嘉信 ・佐々木 嘉信 ・産経新聞社 ・サンケイ新聞社= ・産経新聞=
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- カスタマーレビュー -
警察の取調べを味わった人には。 平塚の魅力的なところは、犯罪者を傷ついた一人の人間として見ようと努めているところだ。顕著なのは、彼を名刑事たらしめた「吉展ちゃん事件」のケース。死刑になった犯人の小原保は、足を不自由だった。そして彼は、死刑執行前に平塚に感謝の意を伝えている。私は、あえてこの章をお終いに読んだのだけれども、平塚が小原保の墓を訪れるところで涙してしまった。ここだけで終わる本なら星5つでもよかったと思う。ただし、真相が明らかになりつつある「下山事件」(平塚は自殺説)や「三億円事件」(平塚は単独犯説)に関しては、名刑事の誇りと直観が災いして事件の真相究明をさまたげた印象を受けた。 さらにいえば、身に覚えのない罪を「白状しろ」と警察に迫られた経験のある身としては、「帝銀事件」を「平沢しかありえない」とするある種の割り切り方には、恐怖を覚える。刑事にとっては、自白してくれた被疑者ほど可愛いものはないのだ。平塚のコメントを読んでいると、平沢の日本画の巨匠としての肩書きが気に入らなかったのではないかと思えなくもない。 こうした弱点は、著者からの明確なコメントがあれば、かなり補えたはずで平塚のコメントをただ取捨選択しただけという内容は、資料としては、興味深いが読後感は、釈然としないものが残る。
犯人をあぶり出す臨場感にあふれた語り 帝銀事件から3億円事件まで、いくつもの事件にかかわった刑事の側から見た犯人の見つけ方、アリバイの崩し方がよく分かる。下山事件などは他殺説の見地から書かれたものが多いが、平塚刑事の視線からは自殺説以外は考えられない。 また三億円事件では、犯人のとった行動などがよく分析されていて、当時の新聞でもここまで検証したものはなかっただろうと思う。またあのモンタージュ写真があまり信用できるものではなく、それが捜査や民間からの情報提供に支障を来たしたとは目から鱗の話でした。 30年前に刊行した本の再文庫化ということだが、昭和史の貴重な証言として☆5つ。
これが早くわかっていたらなあ 昭和の大事件をあつかうドキュメントの本を読むと、 「平塚八兵衛」 という刑事の名前が頻繁に出てきます。 興味があって探していましたが、絶版になっていて図書館でもありませんでした。 先日本屋で平積みしているのを見つけて小躍りして購入しました。 「落としの八兵衛」 と書かれているので、人情話みたいな内容か…と思って読み始めたのですが、ちょっと赴きが違いました。 真実に近づくためにどんな作業をして、どんな結果が出てきたか。 それを、 「誰でも納得できるように説明している」 そういう本でした。 この人の頭のいいことには本当に舌を巻きます。 べらんめい口調ですし、上司とやりあった話なんかが挟まれるので、ガラッパチのおじさんの印象ですが、 事件にあたって筋道を浮き上がらせていく様子は 「本物の迫力とはこういうことなんだな」 と、本当に感心させられました。 「『現場百回』というのも、できるだけ多くの疑問を引き出して、ひとつずつそれをつぶす、そういう意味なんだな。」 「疑問があったらとことんやれってことだ。」 という言葉のとおり、 事件の現場や、目撃者、身内、遺留品などに、 とことん調査をしていく様子が語られていて興味深いものとなっています。 平塚八兵衛刑事の理知的な捜査方法や、一つ一つの行動の合理的で緻密な様子が語られています。 吉典ちゃん事件の犯人が盗んだと証言した「シミモチ」は存在しなかったこと。 帝銀事件で使われた名刺の出所をあたり128枚行方を捜して東北から北海道をまわり回収したこと。 下山事件での目撃者の証言の数々 が親しみやすい語り口で説明されていて、迫力があります。 とくに、興味深かったのが三億円事件でした。 遺留品のトランジスタメガホンの塗装をはがし、しみじみながめていたらマウスの部分から新聞紙のうっすらとしたあとをみつけた。 文字の配列からサンケイ新聞の43年12月6日朝刊婦人欄「食品情報」婦人欄ということを割り出した。 紙質から大王紙をつかっていることをつきとめ、そこから輪転機をたどって、配達地域を限定した。 という場面など、地道ですが迫力がある捜査の様子がたくさん語られていてどの件もとても興味深いです。 それぞれに現場の状態の図や、脅迫状、新聞掲載の写真などが載っています。 期待していた以上にとても面白い本でした。 再出版に感謝します。
二度と現れないであろう個性派刑事の回想録 この本で扱われている事件、そのものが昭和事件史といっても決して過言ではない。平塚八兵衛の言葉で語られる様々な事件は内部にいたものだからこそ知ることもあり興味深い。ただ「(犯人は)こいつだ」と目を付けてからの執念深い捜査は、現在なら「人権侵害」という声が上がりそうだ。ただ平塚八兵衛はこういうだろう「コロシをした奴に人権なんてねぇ!」と。そういう捜査だからこそ冤罪も発生していたのではないかとさえ感じる。加えて著者はテープ起こしだけをするのではなく、独自の視点も書き加えるべきだったのではないかと思うと、素材がいいだけに口惜しい気がしてならない。
ひとつの歴史として読む価値あり!! この本に書かれている事件の多くは、テレビなどでも紹介され一度は耳にしたことがあるものであるが、実際に最前線で捜査を手がけていた平塚刑事の言葉で綴られている本書には思わず引き込まれてしまった。 犯人に行き着くまでの過程、アリバイを崩す地道な捜査、犯人から自供を導く巧みな尋問等々が平塚刑事の暖かい話し言葉を通すと凄惨な事件にも和らぐものがあり、歴史物として受け入れることができる。 一読の価値十分にありです。
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徹底抗戦
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・堀江 貴文
[ 単行本(ソフトカバー) ]
【集英社】
発売日: 2009-03-05
カスタマー平均評価:
4
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参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 1,000円〜
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・堀江 貴文 ・堀江 貴文
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- カスタマーレビュー -
法治国家の歪んだ現実に一石を投じる良書。がんばれホリエモン。 マスコミの報道だけを見ていると、完全に悪役に仕立て上げられているホリエモン。
しかしその実態は???
私は、経営者としてのホリエモンも尊敬しているが、この本で、人間としてのホリエモンにも尊敬できるようになりました。
何を尊敬できるかというと、そのバイタリティです。
この本は、個人的に冤罪を晴らすだけのために書いているのではなく、法治国家たる日本の歪んだ現実に対する問題提起を行うためにも書かれているのだと理解できます。
たとえば、捜査、逮捕、起訴という3つの権限を持った検察という機関。この3つの権限が一つの期間に集中するのはあまりにもアンバランスです。
また、「罪を認めて執行猶予や軽い判決で抑えよう」という裁判のあり方。しかもこの考えを基にした証言が、裁判の証拠に使われるという実態。
日本は、法治国家を標榜しています。にもかかわらず、こうした実態はあまりにも恥ずかしいのではないでしょうか?
また、ホリエモンがこの本で大きく取り上げていることの一つが、マスメディアの在り方。
歪んだ伝え方を再三にわたって繰り返し、善悪二元論的な世論を構成していくそのさまは、もはや怪物です。そのマスコミに絡んで、ホリエモンと暴力団とからんでいたと書いていた評論家の立花隆氏を訴え、しかも勝訴しています。
これはもっと大きく取り上げられ、世間に知られるべき事実だと思います。あの立花隆氏にも徹底抗戦したその姿勢は賛美に値します。
日本の司法制度に一石を投じている点を高く評価しつつ、ホリエモンの「徹底抗戦」を応援したいと強く思いました。
駄本 駄本としか言いようがない。なぜ選挙に出た等に関して本音で書いて無いとしか思えない。読む価値はない。
2,3時間で読み終われる構成なのが唯一の良い点。
検察権力のあり方に一石を投じる名著 西松事件では、検察権力の行使のあり方が問題にされ、足利事件では、警察、検察の捜査の進め方が問題にされている。今、全ての人が読んでおくべき名著である。
読み進めていくと、拘置所に置かれた著者の精神状態の変化がひしひしと伝わってくる。著者の堀江氏でさえ、身に覚えのない罪を認めてしまって楽になろうと考えたそうである。執拗な取り調べに耐えかねて無実の罪を背負った人がこれまでにどれだけ存在したことであろう。
まだまだ筆者には期待できる 著者の当事者としての立場で書いているので、事後の言い訳として囚われかねない内容では
あるが、著者は自分でも「正直ものは馬鹿を見る」と言うくらい嘘をつけない人物なので、おそらく
著者から見た事実をすべて綴っているのだろう。
本書には検察の起訴はそもそも何が原因だったのか、そしての違法取引は故意的に行われて
いたのかを著者の視点で説明しており、拘留中の苦悶なども赤裸々に書いているところは
楽しませてくれる。
著者に良い印象を抱いていない人は読む気もしないだろうが、読んでみると当時のマスコミが
「一方的に彼を悪人に仕立て上げた報道内容」とは全く違う視点での事件の背景が見えるので、
不信感しか抱いていなかった印象が変わるだろうと思う。
宇宙ビジネスの夢や書籍など、著者のこれからの活躍に期待したいです。
ライブドア事件から日本は多くのことを学び直す必要があると思います。 検察特捜部によるライブドアへの強制捜査は
フジテレビを怒らせたことが発端になっていると思いました。
そして検察特捜部に睨まれたら
誰でもおしまいという構図を見せつけられ
暗澹たる気持ちになりました。
小沢一郎さんの秘書逮捕も検察特捜部に睨まれたからだと思います。
小沢一郎さんの敵は自民党とアメリカの両方でしょう。
ライブドアの粉飾決算による上場廃止判断は大失敗でした。
ライブドア以外の上場会社でも粉飾決算は特に珍しいものではないので
追徴課税のような形で収めるべきでした。
おかげで株主は大損をしてしまいました。
時価総額1兆円の企業に育てた堀江貴文さんは頭のいい人です。
次の狙いはソニーだったようです。
ソニーの時価総額は2.5兆円位なので、射程距離内でした。
堀江貴文さんがソニーの経営に関与すれば
凋落したソニーを再生できたかもしれません。
堀江貴文さんのような頭のいい成功者を出る杭として
叩いてしまうような国には新しい起業家は育ちません。
ライブドア事件から日本は多くのことを学び直す必要があると思います。
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現代プレミア (講談社MOOK)
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・佐藤 優
[ ムック ]
【講談社】
発売日: 2009-05-16
カスタマー平均評価:
3.5
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参考価格: 1,200 円(税込)
販売価格: 1,200 円(税込)
Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 1,200円〜
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・佐藤 優 ・佐藤 優
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- カスタマーレビュー -
現代プレミア『ノンフィクションの逆襲がここから始まる』を読んで 最近のこの国の新聞ジャーナリズムの偏向にはいささか飽き飽きしている。新聞紙面に載せられた報道内容そのものが、本当に読者が知りたいこと、あるいは知るべきことではなくて、編集局で新聞社の経営上の判断を加味して適当に取捨選択されたものになっているのではないかと思われる記事が多いように思われる。すなわち、新聞社の経営上の利害に基づいて選択された記事を読者は好むと好まざるとに拘わらず読まされていると感じることがしばしばある。
例えばその新聞の大手広告主に関して不利なニュースがあるとすれば、そのニュースはまず広告主に知らされ、広告主がそれを報道されては困ると言えば、その記事は新聞紙面に載ることはまず無いのではないか、つまり新聞の経営上の得失が報道内容や報道姿勢にいろいろな形で反映しているように感じることが多い。
こんな新聞を読んでいては世の中で本当に起こっていることはまず分からないし、このような信頼性に疑問のある記事の多い新聞を読んでもあまり意味がない。
むしろ自らの判断力を研ぎ澄まし、真実を見出すための分析力を身につけるためには、調査に手間と時間をかけて書き上げたノンフィクションを読むことが大いに役立つと思われる。
『現代プレミア』第一部「ノンフィクションと教養」に紹介されたノンフィクションの名作(10人x100冊)はすべてと言わないまでも、非常に知的好奇心を刺激し、情報力、判断力、分析力を磨き上げるのに資する名著を多く含んでおり、その詳細を知るためにだけでも、この冊子を手に取ることは有意義と思う。
本当は冬の時代ではない 数誌の雑誌が休刊したので、ノンフィクション冬の時代と言われているらしい。
しかし雑誌が休刊する一方で、政治や時事問題を扱ったブログは盛況といっていい。
人々は急展開する世界情勢や経済情勢を前にして、自分や家族の生活を本気で心配し、今までのような余裕抜きの関心を時事問題に抱き始めている。確度の低いブログや掲示板の情報が受けるのは、そこにタブーが少ないからだ。
本書のなかで花田紀凱が、新聞の創価学会タブーについて簡潔に説明している。いわゆる賃刷は毎日だけでなく、読売、産経もやっている。また創価学会は、朝日を含めて広告面の大スポンサーなのだ。これでは批判記事は書けない。
佐藤優と副島隆彦の対談では、大マスコミによる一種の情報遮断について論じられている。私もアメリカや中国政府と日本の雑誌や新聞は昔から癒着していると思う。佐藤の、検察とアメリカの不可解な関係についての指摘も興味深い。実際、ネット情報によると、検察はCIAと月に何回か情報交換しているらしい。(またネットジャーナリストの中には中国などからカネを貰っているとしか思えぬ者もいる)。
付記;35ページにミアシャイマーの本について「米国内部で反ユダヤ主義が台頭していることがよくわかる」とあるが、反ユダヤ主義ではなく、イスラエルロビーについて当然過ぎるほど当然の率直な反応がようやく米国で出てきたのだと思う。
ふむ 佐藤氏のネ?ムに魅かれ、購入。
ノンフィク中心で、教養についてはほとんど語られていない。
読むべき本、おすすめ本が多数挙げられている。
『月刊 現代』休刊するも、秋にまた動きがあるようだ。
雑誌にしても、テレビ番組にしても、所詮、同じ局・出版社内にあり、このたびの雑誌ジャーナリズムの「危機」とやらに至って、多方面で「宣伝」の恩恵にあずかれたゆえ、「がんばります!」の状況を作り出した。
看板付け替えは便利ですね。
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墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
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・飯塚 訓
[ 文庫 ]
【講談社】
発売日: 2001-04
カスタマー平均評価:
4.5
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参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
( 在庫あり。 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 714円〜
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・飯塚 訓 ・飯塚 訓
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- カスタマーレビュー -
辛い、悲しみの記録 読み進むのがこんなに辛い本もありませんでした。ひとつには事故そのものの凄惨さ、もうひとつは著者の携わった検屍作業の凄まじさ、からです(航空機の墜落に至る経緯などは割愛されているので、ご存知ない方は調べてから読んだ方が良いと思います)。
自分は、「死にかた」によって、その人の生きざま自体に何ら汚点が付くものでは無い、と思ってはいますが、墜落の瞬間までに地獄のような恐怖を味わった乗客の方達が、なぜこんな変わり果てた姿で遺族と再会しなければならないのだろうか…と、何度もやるせなく感じました。「仕事」の範疇を越えて、誠心誠意、作業に関わった多くの方たちにも頭が下がります。
時が過ぎても決して忘れてはいけない悲しみがある、と改めて思いました。
律儀な日本人の死との付き合い方 例え骨のかけら、肉片一つになってしまっても、かけがえのない愛する人の一部であった遺体を帰るべき所へ持ち帰り、惜別の念を伝えたい。あるいは、形見を手元に末永く置いておきたい。運悪く最悪の飛行機事故の犠牲になった人々を、遺族の元へきちんと返してあげたいという執念にかられた警察や医師、そして看護婦などの活動を記した壮絶なノンフィクションである。
一般的には日本人が宗教的な意味での強い信仰をもたないことに安心感を感じる自分なのだが、ここまで繊細に身元確認を誤らないように粘る人々の存在に、日本人の既存の宗教を越えた世界観を見る思いがする。遺族の遺体に対する対応を比べ、外国人のある意味ドライな死生観に拍子抜けする筆者の描写があるが、外国人の犠牲者が少数なことを考えれば、その部分を必ずしも一般化できるとは思わない。しかし、例え「指先一つ」の遺体でも遺族の元へ返すことが責務であると当然のように身を削りながら行動する筆者らの律儀さに、良くも悪くも日本を日本たらしめている文化を感じた。こういった、いたわりの心は、日本に生まれた人間としては、いつまでも忘れたくないものである。
凄惨な現場が容赦なく描かれるドキュメントだが、遺族の事を思えば涙なくして読むことが出来ないと同時に、一瞬を生きるということの大切さを感じさせてくれる作品だ。
こんな事があったのかと、、初めて知る悲しみ 内容は、事故現場にあたった人達の奮闘の記述ですが、
おそらく大半の人間にとっては一生涯、縁の無いような惨状なので、
当事者でもないとまず実感そのものが湧きにくいし、
まずは、「大変だったんだな…」という感想しかありません。
改めて、人間は臓器の袋なんだとも思いました。
当然、自分も乗っていれば凄まじい衝撃を身体に受け、
皮膚が裂けたりして臓器が飛び散っていたことでしょう。
それだけの悲惨なリアルが、冷静に記述されている本です。
こんな事故は二度と起こってはいけないし、
もう二度と起こる事もまず有り得ないでしょう…
だからこそ、この惨状がある種の異質のようにも思え、
この事故で沢山の命が終わってしまったのに、
様々な異説があったり、絶対に認められない再調査、
未だに原因には疑問符がついてまわり…
そういうのと合わせて、読後に空虚な気分にもなりました。
個人個人で、また立場や年齢によっても、
大小いろんな感想があると思います。
自分にとっては、この本は良くも悪くも実感が湧かないリアルでした。
でも悲しみは解りました。重い本です。
事件を知らない世代の人も、興味があったら読んでみて下さい。
何度読んでも涙が出ます。 事故当時、私は小学高学年で何か大変な事故が起きたんだな、ぐらいの印象しかありませんでした。
それでも、わずかな生存者の救出場面はいまだによく覚えています。
あんなにバラバラになった飛行機に乗っていながらよく助かったなと。
あの頃はまだ子供だったから、どこか他人事のような観点でしか見られなかった。
今、大人になって結婚をし、子供を産んで育てて
自分自身の大切な家族ができた今、改めてこの本を読んで衝撃を受けた。
あの時、自分とは無関係な世界で起きた事だと思っていた。
実際はこんなにも悲しく悲惨な事故だったとは、あの頃は解っていなかった。
突然大切な家族を奪われた遺族の、言葉にはならない悲しみや、
何とか遺体を家族の元に返してあげようと奮闘する警察や医療関係者の方々の努力、
凄まじい現場の中で回収作業に従事した方々の努力、
読むたびに、現場の方々に頭が下がります。そして
死の直前に書かれたメモを読んで、
どんなに無念だっただろうと思うと涙が溢れます。
子供の損傷遺体の描写も、何度読んでも胸がしめつけられ涙が止まりません。
こんな事故はもう二度と、あってはならない。
混 沌 初めて読むのに「前に読んだことある」と思う所が、何か所も出てきました。吉岡忍著『墜落の夏』と同じことが書いてあるのです。
誰が何を何から引用したのか、私にはわかりません。
この本も、どこまでが筆者の体験で、どの部分が引用なのか、さっぱりわかりません。筆者は、後世に残すべき重要な体験をしています。筆者が体験したことだけを書いて欲しかったと思いました。そして、どうしても引用する必要があるのなら、引用した箇所や出典を明らかにすべきです。
本書は、涙なくして読めないところがあります。
その部分は引用ではなく筆者の体験だったと、良い方に解釈して
星3つ。
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日本の殺人 (ちくま新書)
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・河合 幹雄
[ 新書 ]
【筑摩書房】
発売日: 2009-06
カスタマー平均評価:
5
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参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
( 在庫あり。 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 819円〜
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・河合 幹雄 ・河合 幹雄
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- カスタマーレビュー -
「殺人」の固定概念を見直す意欲作― 本書は、法社会学を専門とし
桐蔭横浜大学教授である著者が、
日本で起きる殺人事件の実情を分析する著作です。
警察白書や各種統計等をもとに、
殺人事件の態様や、背景などをコンパクトかつ網羅的に紹介し
そのうえで、事件後の捜査、公判、刑の執行といった手続きを概観。
最後に、殺人の根本的検討から浮かび上がる
今日の刑事政策やそれを囲む諸環境の問題点を指摘します。
統計上、凶悪事件は減少している
逮捕の時点で黙秘権と弁護士選任件の告知がある
生命権より自由権が尊重されるのが憲法学や法哲学の定説
など「目からウロコ」の記述は多いのですが
なにより印象深かったのが、
日本では「死んでお詫びする」という精神的伝統が根強く
それが刑事実務の中でも生きているという指摘。
「日本人の契約観」というのは有名ですが、
日本人の死生観が欧米型の刑事司法のなかでも、
影響を持ち続けている―という主張は大変興味深く感じました。
死刑や戦争までも、その射程に含めて
「殺人」の実像をわかりやすく論じる本書。
裁判員制度の開始により、刑事裁判がより身近になった今日
多くの方に読んでいただきたい著作です★
「殺人」の全体像 第1章では、殺人事件を、「統計的に傾向を推し量ることも不可能なほどにまれな事例」と留保した上で、各種統計、資料を基に類型化していく。
この第1章は、270頁弱の本書の150頁あまりを費やすのだが、読んでいて最初に思ったのは、「面白い」ということである。日頃、殺人といってイメージするような犯人の姿が崩れる楽しさと、実際の各種事件の人数などに対する興味。不謹慎とか、下世話とか言われるかも知れないが、知らなかったことを知る楽しさを感じる。
と、同時に、いくつかの事件を分析して、社会がこうだ、と論じる言説への疑念も感じる。ただでさえ殺人という統計的に希な事例の中の、猟奇事件など、これまた希な事例を並べて、果たしてどれだけの意味があるのか。読んでいて、その思いを強く感じた。
そのように、殺人を類型化した後、2章からは、殺人に纏わる司法課程や諸問題。数の減少にも関わらず、治安悪化のイメージが出来る理由を社会学的に考察する。
先の殺人の類型化などについての部分とも重なるが、まず、殺人というものを治安などについて語る際の指標とすることの難しさ、というのを何よりも強く感じた。事件の原因論などもそうであるし、被害者救済などについてもそう(例えば、最も多いのは家族殺。ということは、被害者遺族は加害者となってしまう。そのようなことを考えると、メディアでものを言えるのは、極めて限定された存在になってしまう、など。勿論、彼らを無視して良い、というわけではないが) また、「治安」と司法の関係などについても、興味深い。
終盤の社会の希薄化と日本独自の更正システムの崩壊。運用に問題点は感じるものの、裁判員制度に期待されるもの、に対しての期待は納得できた。
細かいところについて、疑問点を感じたところはあるが、全体像を追って考えるからこそ、の重要な指摘に溢れた書になっているように思う。
文字通りの意味での「啓蒙」 統計的なデータに依拠して、凶悪事件は実は増加していない、キレるのは若者ではなく中高年である
などといった言説が増えてきていることは望ましいと思っていました。
ところがどっこい、それどころか本書によれば、そもそも統計的な傾向をまともに論じられるほどのデータ数
すら十分ではないほど「殺人」とは希なものである、とのこと。
いろんなケースに別けて詳細に個々の事例を挙げることから検討材料を示していることや容疑者の逮捕
以降のプロセスにも目を配っていることなど、本書の大きな構成上の特徴だけではなく、目鱗な指摘が
てんこ盛りです。
ほとんどが近親者によるものであり報道されるようなケースは本当に超レアケースであること、諸外国と比較
して日本は殺人が希なだけではなく“国家が容疑者を殺す”こと自体が希であること、規範は個人に内面
化されているのではなく慣習的な制度によって維持されていること、体感治安の悪化は件数の増加や凶
悪化によるのではなく犯罪の発生が特定の状況に限定されなくなってきたある種の平等化によるものであ
ること・・・などなどなど。
さらに、上述のような“事件”に関する刮目すべき指摘だけに本書は留まりません。
死刑についての指摘もさることながら、私は「裁判員制度」についての本書の指摘を強く支持します。
裁判員制度については、その運用上の瑕疵や、ちゃんと考えられていない部分が目立ち、このままでは、
ちとヤバいかもと思いつつも、その理念的な部分で、本書の指摘は重要です。
知られないまま誰かがやっていた汚れ仕事=この社会を維持する仕事を自覚すること、決定に「参加」す
ることによって制度や仕組みが“維持”されていることを自覚し、その一端を担う責任が自分にもあると理解
すること、いってみれば(やや著者の主張を超えて)市民に対するその教育的な側面への指摘は非常に
重要だと考えます。
治安の基礎尺度として「殺人」を徹底的に因数分解 河合教授は「安全神話崩壊のパラドックス」なる古典的名著でもって、世を覆いつつあった治安悪化不安が取り締まり方針の変更による軽犯罪(自転車窃盗)のカウントが加わったことに過ぎない虚妄であることを最初に世に問われたお方である。あれから5年、犯罪白書の転向をもってようやく公的には治安悪化を煽る言説に歯止めがかかった。そして満を持してここに河合教授の二の矢が放たれた。
今度は治安悪化の要たる「殺人」をその殺人の種類毎に細かく分析・考察を加え、本当に「凶悪な」犯罪を捜し求めるという筋書きがメインである。本当に心配すべき「殺人」事件を残すべく篩にどんどんかけ「落とされて」いく(というか、身も蓋もなさ具合に随所で今年最高の大爆笑をしてしまった)様に、これで「安心」を覚えなかったらば何に安心せよというのかという読後感を覚えること請負。
個人的にはケンカ殺人、バラバラ殺人、あとは死刑の意義に関する仮説の立て方が目から鱗でした。「心の闇」とか「社会の底が抜けた」とか「実存」とかいう空念仏は微塵も見られません。さすがにそれらの仮説に対する実証は示されていませんが、それはこれからの課題でしょう。とりあえず「治安」に関心ある人間ならば、この書を通じて何らかのインスパイアを受けられることと思います。
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悪魔が殺せとささやいた―渦巻く憎悪、非業の14事件 (新潮文庫)
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[ 文庫 ]
【新潮社】
発売日: 2008-10-28
カスタマー平均評価:
5
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参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 580円〜
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- カスタマーレビュー -
正気と狂気の境界線 「黒い報告書」に代表される新潮社のお家芸・実録犯罪ルポ。法廷から事件の概要を説明したうえで、犯人の生い立ちにまでさかのぼり、その後の生活環境を丁寧に描写。そして、クライマックスは殺人シーンの再現という手順はライターの力量も十分で、様式美を感じるほどレベルが高い。深い憎悪や犯人にとっての「必然性」が殺人には絶対必要だ、という正気側の常識や倫理は、いともかんたんに覆されて、その境界線は高く固い壁などではなく、ほんとうに薄い膜程度のものにすぎない、という読後感は背筋が寒くなる。
凄惨な異常・凶悪事件の背景 10年以内で起きた凶悪とされる犯罪が取り上げられ、テレビ・新聞などのマスコミ報道で記憶に残っていた事件ばかりで驚かされた。
女性の犯罪率が上昇したということなのか、女性が加害者となった犯罪が取りざたされている。
人間はここまで残虐になれるのか…と強烈な脱力感が尾を引いてしまいます。
キーワードは「女性」 このシリーズは毎回驚くような事実を我々に知らせてくれる、
犯罪ノンフィクションの王様だと思う。
最新作である本書は、
セレブ妻カオリンを筆頭に世間を騒がせた事件を14件収録しているが、
今回のエピソードでは、
犯罪に手を染める加害者の多くが女性だ。
彼女たちの狂気、絶望感が怖い。
心霊現象より人間の方が怖いというのは事実だと思う。
収録作本では、
中津川の一家惨殺事件、セレブ妻事件が必読。
それぞれ大事件でもあるけれど、
背景にある家庭環境のゆがみが怖い。
殺人というのは歪みきった生活から導かれる、
最後の決着だということが分かる。
今回に限ってはかもしれないが、
男は被害者も共犯者も、
悪魔のような女に引きずられていく。
その姿も痛々しい。
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ゴーマニズム宣言SPECIAL パール真論
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・小林 よしのり
[ 単行本 ]
【小学館】
発売日: 2008-06-23
カスタマー平均評価:
4
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参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )

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| マーケットプレイス
新品価格: 1,680円〜
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・小林 よしのり ・小林 よしのり
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- カスタマーレビュー -
本当は☆5。 そもそも論点がずれている。
批判する人は要は「日本に罪があった」と言いたいだけ。
それに関しては、作中でP144辺りで触れている。
そして、「無罪と言ったパールでさえ罪を認めている」と言いたいのだ。
しかし、この本を支持する人が言いたいのはそんな浅はかなことではない。
「日本だけが正義で罪はない」と言いたいのではない。
所謂戦争犯罪も含めて無罪としたのはなぜか。
あのような勝者裁判で無罪を訴えたことを評価しているのだ。
思想ではなく、法につかえるものとして無罪を言い渡したことに。
例えるならば、魔女裁判だ。
本当は魔女なんていないのに、魔女を見つけ出す。密告するもの、陥れるものが今回槍玉に挙げられているものたち。
そこに「魔女なんていない」と言ったのがパールだ。
そもそもの論点に気付かぬまま、パールを絶対視し、パッチーワークと曲解で「ほら、パールもこんなこと言ってるよ」と自慢げに話すものたち。
まあ、しっかりと読んでいけば、どちらが論理的かはわかるだろう。
偉そうに批判するなら、まずは読め。そして理解しろ。
そしてこの言葉を送ろう。君たちがよく言う言葉だ。
「(今まで学校や新聞でおしえられたことに)洗脳されないで、また(世に溢れるそれら同等の論を)鵜呑みにしないで、自分の頭で考えよ」
ちなみに、本著で槍玉に上がった中島氏はブログにてコテンパンに反論されている。それ以降、逃げているようだが、それを読んだだけでもどちらが論理的でフェアかわかるだろう。
参考程度に 文章も上手いし、 作者の主張も分かりやすい。 ただ、内容は信用ならん。 事実的に不可解な点も多く載せており、感情的に説明しすぎている。 色んな本を読んできたが、いかにも真実そうなものこそ、疑って読んだ方がいい。 この本はあくまで参考程度にするべき。
杜撰なパール専門家 小林よしのり氏のパール理解は右翼のご都合主義で凝り固まっている。
・道義の問題を自らの良心だけで裁けるというのは
唯我独尊的で排他的態度で、右翼の態度、心性。
・罪の概念を法的にのみ限定して宗教的な(SIN)をなぜか無視する。
・パールのテキストを説明はするが現在と未来の展望と解釈は一切なし。
・裁判官が法的存在でありその任務に対してはあくまで法律論内でしか
扱うべきではないという思想と法の分断主義の見方。
・パールの世界連邦思想の児戯に悖る空想を、当時は仕方がないで片付ける。
・当時は当たり前だった「侵略」(武力による先制攻撃)を日本だけは自衛と
して侵略したことを悪いこととみる。
なぜこういうことが起こるか>それははじめに「パールは恩人である」
から都合よく合理的に導いて論拠を組み立てるからである。
非常にファナティックな自己中心的解釈で今後知識人や良識ある大人は
誰もまともに相手しないだろうと思われる。
私の書評が気に入らないなら数多くある5星のを見てみればよい。
そこにはほとんど
小林氏の主張だけがそのまま丸写しで載っているだけで、
要するに、漫画の刺激に痺れている思想的盲目信者が、
氏の態度を真似て過剰な表現欲で意味の無いことを書き散らかしてる
だけである、嗚呼。
ちゃんと読む、ただそれだけのこと。 最近の人はまともに史料は愚か、文章を読むことが出来てないようですね。
批判の矛先となっている中島の本「パール判事」は特に、杜撰極まりないものである。
東京裁判の最大の争点は「共同謀議の有無」である。
おっぱっぴーみたくあしらわれている毛むくじゃらの左運動家と中島が「そんなの関係ねえ!」と叫んでいるところが、一番重要な箇所です。
学者は、信用ならない 「なぜパール?」
と思っている人も、もしかしたらいるかもしれません。
わたしも買ってから、しばらく本棚に置きっぱなしだったのですが、
読んで、本当によかったと思いました。
資料は、このように読み解くという手本を鮮やかに見せてくれます。
パールの真意は、日本人ならば、必ず正しく後世に伝えていかなければならない。
強く思いました。
それにしても腹立たしいのは、パールを歪曲しようとする多くの学者たちです。
わたしたち一般人は、難解なパル判決書を気軽に読むことができません。
学者が「こうだ」と言えば、そうなんだと思ってしまう。
意図的に大衆を騙そうとしているのならば、罪が深いです。
日本の学者たちが、いかに信用できないか(能力がないか?)よくわかります。
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なぜ君は絶望と闘えたのか
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・門田 隆将
[ 単行本 ]
【新潮社】
発売日: 2008-07-16
カスタマー平均評価:
4.5
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参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 1,365円〜
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・門田 隆将 ・門田 隆将
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- カスタマーレビュー -
一種の “読み物” だと思って読む方が。。。 自分は,冷静に,客観的に,丹念に描かれたルポルタージュだと期待してよんだので,「もう1つ」と感じました。
著者は,本村さんとずっと近い位置にいた人のようで,きっと,人間的にあったかみのある素敵な人なのでしょう。
近い関係の人でなければ描けないような描写も多々あり,そういう意味で価値のある本だし,大変な労作だと感じます。
ただ,この手の本で,主観と客観を,事実と主張とを,わざとぼかすような書き方は反則だと思います。
(もちろん,完全なる「客観的事実」などは存在しませんが,そこを丁寧に切り分けようと努力するのが,ものを書く人間としての誠意だと思います。)
基本的には,感情に訴える,週刊誌的な文章です。
一種の“読み物”だと思って読む方が,誰にとってもハッピーだとおもいます。
(ちなみに,私はこれを読んでいて涙しました。)
※ 念のため,本当に念のため書きますが,ここに書いたのはこの「本」に対しての私の評価であり,著者そのものに対するものでもなければ,ましてや,光市の事件に関連するさまざまな社会問題や事件の関係者や,はたまた事件そのものに対してでもありません。
死刑の持つ意味を考えさせられる 大変読み応えのある内容でした。
死刑を宣告された時、犯罪者は本当の意味で、苦しみながら死んでいった被害者の気持ちに、近づけるのかもしれない。自分は死ぬかもしれない、殺されるかもしれない、そう感じた被害者の気持ちである。
死刑を宣告されることで、本当の反省や後悔が加害者の中で芽生え、死の恐怖を味わった被害者のことを真摯に考えることができるようになるのだ。
人は死を意識しないと、死と非常に近い距離で向き合わないと、本心に立ち返れないのだ。
そしてそれができた時、真の悔い改めが生じる・・・
死刑判決は、犯罪者を人の心を持つ一人の人に立ち返らせ、人間が本来持っている命の尊さや大切さをもう一度感じる、全うな人間にするのである。
刑が処された時に、人は許されるのではない。
真の悔い改めが生じた時、すでに許されているのである。
死刑判決を受けた者が、頑なで無情な犯罪者としてではなく、死と向き合った者だけが持てる、命の尊さを真に理解した、愛情豊かな一人の人として死んでいくようにさせること、それが死刑の持つ本当の意味ではないだろうか・・・
これが私なりのこの本を読んでの考えです。
ラスト30ページ 全体的な感想は他の方のレビューと概ね同じなので、ちょっと違う観点から。
第15章『弁護団の致命的なミス』?最終章までのラスト約30ページは、予想を大きく超えるものだった。
裁判所が今度こそ死刑を選択したのは、国民・遺族感情の反映でもなければ、それまでの無期懲役は軽すぎたと方向転換したわけでもない。一審二審で認めていた被告人の更正の可能性を認めず、反省謝罪も表面的だと断定した根拠はどこにあったのか?
死刑の判決理由の抜粋が本書には収められているが、その根拠や筋道は<裁判官の主観>では?という疑問を挟む余地もない非常に明解なもので、その冷徹さに感銘を受けた。
【そういうのって理屈じゃない】という表現がまかり通るこの国において、理路整然としたロジックで訴え続けた本村氏はそれだけで尊敬に値すると思うが、それが仕事であるとはいえ、裁判所のメンツも保ちながら国民も納得できる判決理由を組み立てた裁判官の努力は、司法の存在意義や国民の希望に応えるものであり、わたしはそれも、本村氏の努力や功績と合わせて、記憶しておきたいと思う。
感情的には理解できるが理性的には共感できない 正直に言うと、著者や本村さんの考え方やもののとらえ方には共感できない部分が多かった。
例えば「裁判官は被害者や遺族の味方で、被害者や遺族になりかわって犯人を断罪してくれる存在だと思っていた」と不満に思うところ。もちろん裁判官は被害者側の味方ではないし、むしろそうであってはならないはずだ。
あるいはまた、極刑を求めて「少年が将来更生するんではないかというのは可能性であって逆にまた人を殺す可能性もある」「社会復帰してまた犯罪を犯したら、裁判官や弁護人は責任を取れるのか」との主張。犯罪を裁くときには「推定無罪」の原則があるが、これは将来の犯罪に対しても推定有罪という主張であり、よくよく考えてみれば恐ろしい主張だ。
この事件ではテレビで橋下徹弁護士(現大阪府知事)が、加害者側の弁護士に対する懲戒請求を呼びかける発言をして、実際に多くの人が、それが正義のつもりで、弁護活動に対する威圧的、暴力的な抗議行動を取ったという出来事もあった。このように一方的で強大なうねりのようになった大衆の声に押されるようにして出された死刑判決が、公正で妥当なものだったのか強い疑問が残る。
被害者側が犯人を憎み許せないと思う感情は理解できる。しかし第三者までもがみな一方的な視点しか持てなくなったり、社会全体として人を許すことができない社会になってしまうのは怖いことだと思う。
本書の最後は次のような言葉でまとめられている。「この世の中から死刑がなくなったら、どのくらい怖いか分かりません。社会にとって死刑はどうしても必要なんです」「死刑があるからこそ、加害者は罪と向き合うことができる」しかし、世界の多くの国ではすでに死刑制度は廃止されている。それらの国は怖い社会になったのだろうか?人は罪と向き合うことができなくなったのだろうか?冒頭から感じ続けた一方的な見方に対する違和感は最後でますます強くなった。
やたら絶賛されているから読んでみましたが すごく読みにくい本でした。
内容以前に本に載せる文章を考えるときはもう少し気を静めるべきでしょう。
著者が息を巻きながら文を構成しているのが見て取れるような書き回しが多すぎます。
ルポタージュとしても微妙、星二つ。
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